頭痛が体操で治ると聞きましたが、どんな体操がよいのでしょうか?
頭痛の予防、改善の為に行われる頭痛体操は、姿勢の改善や頸椎の変形などにも効果があり、慢性頭痛の方に特にお勧めです

 頭痛は大別すると、機能性頭痛と症候性頭痛に分かれます。症候性頭痛は頭蓋内で「脳腫瘍」や「くも膜下出血」など命に関わる可能性がある疾患で起こる頭痛ですが、発生頻度は頭痛の内の5〜6%です。頭痛の多くは機能性頭痛です。これは慢性頭痛とも言われ、発生頻度が高く日本では3000万人の人が悩んでいると推定されています。機能性頭痛は頭全体が重く、ヘルメットをかぶったような圧迫感やハチマキで頭を締め付けられたような痛みで同時に片頭痛も起こります。また後頭部や側頭部首筋から肩や背中に痛みを感じることもあります。
 原因は首を前傾する姿勢が多い、長時間同じ姿勢をとる、枕の高さが合っていないなど身体的なものや、抑うつや緊張感が持続するストレスからくる精神的なものがあります。心が緊張すると体も堅くなり力が入るためですが、慢性頭痛を予防・改善するために重たい頭を支えるために首の筋肉を鍛え、首周辺の筋肉の血流をよくすることが大切で筋力アップおよび血流をよくする体操を行います。当院では専門家による頭痛体操特別レッスンを実施中ですので受診をお勧めします。




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25才のOLです。最近、頭痛の直前に何度か目が見えなくなり、眼科では異常が無く閃輝暗点だろうと言われ頭痛外来を勧められました。
閃輝暗点は頭痛に伴う脳の異常サインです。頻回に起こる場合は専門の治療が必要になります。

 片頭痛の前兆として出現する視覚障害は頭痛の重症患者さんに多く、目の病気を心配して眼科を受診されることが多いようです。この多くは閃輝暗点と呼ばれ、視野がぼけて遠近感が無くなり続いて両目の同側半分にジグザグな縁取りのあるキラキラした光が現れギザギザの大きさ、長さとも次第に拡大します。女性に多く見られ30分程度で消失しますが、続いて拍動性の頭痛が起こり重症になりやすい傾向があります。
 この前兆時には局所的に脳血流量の低下が起こると言われており、同時に大脳皮質または脳幹の神経症状が出現します。およそ30分以内の前兆に続いて脳の後方から前方へ脳血流量が増加し、これに伴う血管拡張が起こり片頭痛が出現します。原因はセロトニンサージによる皮質動脈の血管撃縮あるいは拡延性抑制spreading depressionと考えられています。閃輝暗点と同時に「ちくちく感」が顔、腕または足に現れ、移動し横断します。この間、発語、作文、思考が困難となり頭が真っ白になり記憶が飛んだりすることもあります。この閃輝暗点が頻回に繰り返されると大脳皮質細胞の器質的な変化を起こす可能性もありMRI検査などの画像上で脳梗塞などと誤診される可能性もあります。
 前兆自体の治療法は無いため、月に6回程度の片頭痛で前兆が頻回に起こる患者さんは脳の障害を回避するために片頭痛の予防薬である塩酸ロメリジンなどの服用が望ましいと思われます。片頭痛は予防治療が可能な脳の疾患です。




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46歳の男性会社員です。右顔面を中心に目と頭の痛みが続いてます。耳鼻科で鼻咽腔炎と言われましたが頭痛だけが治りません。
鼻咽腔炎は難治性の頭痛の原因として頻度の高いもので専門的な治療を要します。

 花粉症の季節にはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎による頭痛の患者さんが来院されますが、同時に鼻咽腔炎による頭痛の患者さんも多数受診されます。片頭痛とは異なり慢性、持続性で拍動痛はなく一般の頭痛薬が効きにくい特徴があります。鼻咽腔は解剖学的に深く見えにくいため、頭痛の病巣として見落とされやすい場所の一つです。鼻から喉頭、咽頭、気管へつづく気道の一部で、鼻腔のうしろ、軟口蓋の背面にあたる部分で、鼻から吸いこまれた塵嬢や細菌、ウイルスなどが最も付着しやすいところです。カゼ(ウイルスの感染による)などの急性炎症が柱こりゃすく、こうした刺激は生涯くりかえされるので、慢性の炎症も少なくない場所といわれています。
 この部分の粘膜内には頭痛神経である三叉神経第2、3枝が支配しており炎症反応が出現すると頭痛神経を刺激し片頭痛とは異なる慢性頭痛を起こします。前頭部痛は軟口蓋背面、頭頂部痛は鼻咽腔天蓋、側頭部痛は下鼻遵天蓋後半部、後頭痛は鼻咽腔後壁といったように頭痛の局在と炎症部位が一致するのも特徴です。炎症のある鼻咽腔に内祝鏡下に塩化亜鉛などを塗布すると、頭痛が劇的に改善することが分かっています。昔から経験されており、慢性の頭痛持ちで鼻の奥の方と、のどがとリヒリするなどの訴えのあり頭痛薬が効きにくい方はこの疾患の可能性があります。 いわゆる花粉症の場合などは必ずといってよい程、この部分の炎症が伴いますが、耳が塞がる感じになる耳管炎の合併もしばしばみられます。
 長引く頭痛や肩こりなどで慢性疲労症候群と診断された患者の中にも鼻咽腔炎の治療によって症状が改善する患者さんがおられ、今後注目される疾患の一つと考えられています。




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27才の未婚女性です。先月より妊娠していないのに乳汁分泌があり生理が止まってしまいました。婦人科でプロラクチノーマと診断されました。
プロラクチノーマは若年女性に多い脳下垂体の疾患ですが、薬物療法などで改善します。

 女性の生理不順や不妊症の原因疾患の代表であるプロラクチノーマは、ホルモンの分泌器官である脳下垂体の良性腫瘍です。脳下垂体前葉から分泌されるホルモンの一つであるプロラクチンの主な役割は授乳期に乳汁分泌を促進することですが、プロラクチノーマはプロラクチンを分泌する細胞から腫瘍が発生して、授乳とは関係なくプロラクチンを過剰に分泌し続ける疾患です。20〜30歳代の女性に多く、無月経、乳汁分泌、眼の障害などがみられ男性でも乳汁分泌、インポテンツ、性欲減退、骨粗髭症などを認めます。無月経は過剰のプロラクチンが性周期を調節するエストロゲンに抑制的に働くためといわれており不妊症になります。乳汁分泌は乳頭刺激が無くともジワジワと四六時中溢れ出てきます。眼の症状は視神経や視交叉を直接に圧迫するため、進行性の視力低下や両耳側半盲などの視野狭窄を示し前方は良く見えるが外側(耳側)が見えづらい状態になります。プロラクチノーマの診断にはMR−が最も適しており、血清プロラクチン値は健常人の何十倍もの高い億が測定されます。
 治療はドーパミンアゴニストであるカベルゴリンなどの薬物療法が中心で、マイクロアデノーマの90%以上はプロラクチン値を正常化することができ、根治も期待できます。服薬中はプロラクチンを正常範回に下げておくことができますが中止後、再び上昇する場合は経蝶形骨洞法による腫瘍摘出も有効な治療法になります。副作用などで服薬困難、服用中に妊娠したくない方あるいは腫瘍が巨大で日の症状が強い場合などは手術療法が選択されることになります。



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